STAFF BLOG
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オーダーの偏り。
投稿日:2024/06/22 10:21
今シーズン銀座店では例年になくシャツのオーダー数が増加しており
オーダー実績から傾向を調べようかと過去6年のオーダー内容を売上を調べました。
注文を受けているのは私ですので、ある程度は予想が付いていたのですがその結果、
コットン100%のリンクルフリーの白無地ツイルがダントツの注文数でした。
綾の太さも細すぎず、太過ぎず適度な光沢があり、ツイル故に透けにくい。
所謂「形態安定」ですがチープな素材感ではありません。
尚且つ、価格も控えめで値上がりしているとはいえ、現在でも税込み14,300円。
そしてやはり白。コントラストがはっきりしてスーツとネクタイが一番映えます。
次に注文数が多いのは同じコットン100%リンクルフリーの白無地ピンオックス、3番目は色違いのサックスブルーのピンオックス。
こちらのピンオックスですが、ブロードの様に透けず、敢えての光沢控えめ、サックスブルーは極めて淡い色です。
価格はツイルと同じく14,300円。私も何度もリピートオーダーしました。
こちらの3枚は10年以上取り扱いがある定番の生地というのも大きいと思います。
全部で1,000種類位ありますので4番以降はオーダー数に偏りはなかったです。
ぜひ、ご参考にしてみてください。
銀座店 神林
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ネアポリスモデルでのスリーピース
投稿日:2024/06/21 17:25
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英国製 Hop Sack
投稿日:2024/06/09 21:00
最近、柔い生地には飽きた、と、お嘆きの貴兄に、辛口のウィリアム・ハルステッドなどいかがでしょうか。
と言う事で最近はなかなか硬派な生地チョイスをされる方が増えてきています。ハッキリとした方向性と言うか、より用途や専門性の強さを生地に求める方が増えている様に思います。生地の事を深堀りして知ろうとする人はどんな人か。そう、ベテランです。もう何着かオーダースーツを作り次の生地は何にするか考えてる人ですね。
コロナ禍以降、既製品のスーツが売り場から激減、スーツを仕事で着る必要が無くなってしまった今、スーツ好きたちはスーツを自分で作るほかなくなってしまい、そんな人たちが前述のスーツを深堀する人たちになっているのではないか、というのがわたくしの仮説です。そんな流れでオーダースーツのマーケットも成熟してきていると言えるでしょう。
画像のジャケット、質実剛健です。ウィリアム・ハルステッドのホップサック。 ホップサックと言うとイタリアの生地メーカーのラインナップには必ず見かけますが、イギリス生地にももちろんあります。硬くてカッチリ、型崩れしにくい英国生地は、高温多湿の日本にはイタリアものよりも適しているといえるのではないでしょうか。
そうだ…ネイビー着よう、とクロゼットを覗いて見ると…そこにあるのはきっとDolce Vitaなドレープ感たっぷり、イタリア生地のポップサックのネイビージャケットだけではないですか?
イタリアの色気に加えてさらにクロゼット内を成熟させるには…そして今や高温多湿、亜熱帯の日本の夏には…英国ハダスフィールド育ちのウィリアム・ハルステッドのホップサックを。
辛口一献、イエ一着、おすすめします。
Wool & Kid Mohair Hop-Sack Jacket
Price:¥79,200(inc.tax) (メイドトゥーメジャーのプライス)
Model: Sato Tailorオリジナルモデル「Neapolis」
Fabric: Navy Classic Hopsack Made in England by William Halstead
74% New Wool 26% Summer Kid Mohair 280/300g/㎡