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当店の仕立て
投稿日:2017/12/22 11:06
皆様こんにちは
本日はSatoTailorの仕立てをご紹介したいと思います。
まずは胸の立体的なボリューム、ラペルの柔らかい返りを実現する「総毛芯」仕立てが基本仕様です。
毛芯とは、ジャケットに入っている芯材であり、骨組みの役割を果たす重要な素材です。
当店の毛芯は独自のハリがありながらも軽量化された物を使用しており、着用時に重さ、硬さを感じにくくなっています。
加えて、表地と毛芯を縫い合わせる「ハ刺し」は、マシンメイドながら細かなピッチの特別なミシンで行い、
胸周りのボリューム、美しいラペルのロールを実現しています。
またナポリ仕立ての特徴である「バルカポケット」を標準仕様としております。
バルカとは船底の意味で、その名の通り曲線のポケットは通常の直線的なポケットより縫製技術が必要とされます。
ナポリモデルにつきましてはAMFステッチが細部に至るまで入っております。
肩線やアームホール、袖、ベントや背中心にも入れ表情豊かな味わいがあります。
袖口はどのモデルも本切羽が標準となります。オーダースーツらしさを演出しております。
ボタンも職人が一つ一つ手で縫い付けております。
水牛ボタンとナットボタンを選ぶことができ、高級感を生み出しております。
裏地は主にキュプラ素材を使用しております。
静電気が起きにくく、滑りが良いキュプラは着用時の着心地を格段に上げる重要な素材です。
内ポケット周りの仕様は「三角台場」と呼ばれるもので、ヨーロッパのスーツに多く取り入れられ、
強度、美しさを両立させているデザインです。
また一部モデルには、表生地を見返しに利用し、裏地を省いたアンコンストラクテッドジャケット調に仕上げることもできます。
今回ご紹介した仕様はすべて標準仕様の範囲内であり、追加料金なしでお選びすることができます。
なお、パターンによっては選択できない仕様もございますので、詳しくは各店までお問い合わせください。
代々木店 田墨