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英国Brisbane moss(ブリスベン・モス)コットンキャバリーツイル
投稿日:2023/11/17 20:28
画像に収めたのは英国Brisbane moss(ブリスベン・モス)
のコットンキャバリーツイルのスーツ。 アップしてよく見ると綾が2本並んでいるのが見えます。 キャバルリー、つまり騎兵の着用する服地がルーツの、 丈夫さでは定評のある生地です。 これを選んでスーツにオーダーされる方がいらっしゃるのには感心します。硬く目の詰まった、体になじむまでに時間を要する生地は一般的に既製品ではあまり扱われません。どちらかと言えば既製品は初めから柔らかくなじみやすい生地がチョイスされることが多いです。ところが最近は昔ながらのガッチリした生地がオーダーバンチで復権。以前よりもかなりバリエーションも増え、より選びやすくなったと思います。
最近のオーダー生地バンチにはキャバリーツイル、
カバートクロス、ヘビーツイードにクラシックフランネルと、 以前で言えば古着マニアや生地オタク( オタクという言葉さえなかった頃ですが) しか知らなかったような生地がラインナップとして入っています。 インターネットの普及で情報が深堀りできる環境になった事がこのような生地が人気となる大き な要因の一つだと思います。 30年前では文献すら少なく、 それこそ詳しい人づてに聞いて回ったりするしか情報を得ることは できませんでした。 また、最近のトレンドでもあるこれらの生地、
よく考えると今で言ういわゆる「機能系素材」。 当時最も求められた機能が「破れない」とか「野原で目立たない」 、とか「棘が貫通しない」などの機能。昔、 山野を走り回っていた、 いにしえの賢人たちと同じ機能を持つ生地を現代の東京で着る、 ということもオーダーで生地を選んで服にして着る楽しみです。 だからと言って街路樹のツツジの植え込みを、
キャバリーツイルのスーツを着て突っ切って破れるか破れないかを テストするのは、なるべくおやめになる様お勧めいたします。(佐野) Suit: Fabric made by Brisbane moss “Rye” ¥78,100(Inc. Tax)
Model: Sato Tailorオリジナルモデル「Neapolis」 (メイドトゥーメジャーのプライス)