STAFF BLOG

  • KING of FLANNEL

    投稿日:2017/12/12 10:59

    英FOX Brothersのフランネルスーツのご紹介です。

    肉厚な生地と太く幅の広いストライプのライン。ともすれば重厚感だけが前に出がちになってしまいますが、

    霜降り調のふわりとした起毛感と馴染んで、どことなく優しい印象も見て取ることができます。

    ロンドンラウンジと銘打たれた規格外にヘヴィな570g/mのこちらは、残念ながら既に絶版となりましたが、

    そこはフランネルの代名詞となって久しい同社。源流たる風格は失われることはありませんでした。

    現行スタンダード400g/mのシリーズは軽量化されつつも、肘や膝が抜けてしまうようなことはありません。

    クラシカルな雰囲気を保ちつつも、より使い勝手のよい一着がお仕立ていただけます。

    是非お手に取ってその価値をお確かめ下さい。

    SatoTailor恵比寿店 須藤

     

     

     

     

  • CACCIOPPOLI

    投稿日:2017/12/11 10:55

    イタリアのナポリからカチョッポリ社のヴィンチェンツォ社長、バイヤーのコシモ氏、輸入総代理店の後藤氏、衣笠氏が来店されました。

    銀座店では今年の秋から取扱いが始まったナポリのCACCIOPPOLI社は、

    仕立服の聖地ナポリのマーチャントらしいクラシックなコレクション、

    トレンド感をうまく加味したハイクラスなマーケットに向けたマーチャントとして、ヨーロッパを中心に世界中で人気があります。

    今回は来季の春夏生地のプレゼンテーションにお越しになりました。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    スーツはネイビーを中心とした、華やかなコレクション。ウール、モヘア、シルク混など様々なクオリティがあります。

    そして圧巻のジャケットコレクション。リネンも様々な品質の物があります。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    過去にナポリのオフィスにも訪問させて頂いたこともありますが、

    地元のサルトリアが引っ切り無しに仕入れに訪れ、大変な活気に圧倒されました。

    生地の品質だけに留まらず、コーディネイト方法まで熱心にアドバイスをして下さり大変、勉強になります。

    最後にステキなお土産まで頂き、本当にありがとうございます。

     

     

     

     

     

     

     

     

    今から、入荷が待ち遠しいですが、春夏の新作の生地コレクションは1月には入荷するそうです。

    銀座店 神林

     

     

     

     

  • Dormeuil 「Royal 12」

    投稿日:2017/12/08 10:51

    ドーメル社といえば、フランスの最高級の生地マーチャントであると同時に、色気をを強く感じさせる素材を提供してことで有名です。

    ですが、傑作と謳われたスポーテックス等どっしりとした質感の生地を提供してきた歴史があり、

    この「Royay 12」にはそんなドーメル社の歴史を感じさせる風格を備えております。

    スーツ好きを唸らせる生地というだけでなく、重厚な生地感は実用性が高く皺の回復力と耐久性に優れ、

    ビジネスマンの良き相棒となるでしょう。

    お客様のご希望により裏地は濃緑を選択、上品で素晴らしい1着に仕上がっております。

    代々木店 田墨

  • ヘリテージフランネル

    投稿日:2017/12/07 14:12

    パンツのご紹介です。

    毎年人気をいただいておりますヘリテージフランネルでお仕立ていたしましたパンツになります。

    フランネル素材の中でも重い目付け440g/mのずっしりとした伝統的なフランネルで、

    しっかりとした生地感と厚みは真冬の時期にはぴったりな素材です。

    サイドアジャスターの2プリーツでお仕立ていたしました。

    ジャケットなどパンツをお探しの際はぜひご覧ください。

    横浜馬車道店 森本

  • ローデンクロスⅠ

    投稿日:2017/12/05 16:57

    伊Moessmerのローデンクロスを用いて、アルスターコートを御注文いただきました。

    ローデンクロスとは、目が詰まり獣脂をたっぷりと残した圧縮ウールを天然のアザミで梳きあげた生地を指して言います。

    オーストリアの伝統生地として有名ですが、そもそもの由来と目的を辿ればアルプス山脈の厳しい寒さに備えるための物。

    同じアルプスの麓、イタリアは南チロルに居を構える同社がこの生地を得意とすることも頷けます。

    アウトドアシーンに由来を持つこちらの生地は、同じく起源を寒風吹きすさぶ原野に遡るアルスターコートとの相性は抜群。

    特徴的な打ち合いの深さと生地の特性もあり、多少の風雨をものともしない堅牢なコートが仕上がります。

    多少くたびれてきた頃により価値と風格を増す。そんな生地ではないでしょうか。

    この生地を代表する昏い森のようなグリーンに、定番ネイビー・グレー・ブラック。加えてキャメル・ホワイトと選択肢も豊富です。

    冬の装いの候補に加えてみては如何でしょうか。

    恵比寿店 須藤

     

  • ウーステッドフランネル

    投稿日:2017/12/04 12:06

    新パターンのダブルブレストです。

    生地はカノニコ社のSuper120’S ウーステッドフランネルです。

    明るめの色合い、生地の軽さ、柔らかさがこちらのパターンと相性が良く、

    重くなりがちな今の季節のスーツスタイルと異なる趣となりました。

    銀座店 神林

  • Cesare Gatti カシミアコート生地

    投稿日:2017/12/01 16:13

    皆様こんにちは

    イタリアでも最高級の高級獣毛を取り扱うメーカーとして高名な「Cesare Gatti」、

    高級マフラー等で耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

    数々のブランドのOEMを手掛け、カシミアをはじめとする繊細な高級獣毛を美しい生地に織り上げる技術に精通しており、

    今回紹介するコート生地にもそれが遺憾なく発揮されています。

    手触りの滑らかさ、光沢、発色に優れ、一見薄手であってもしっかりとした打ち込みは、

    コート生地として十分な生地のハリを楽しむことができます。

    極上のコートをお探しの方に自信をもってお薦めできる「Cesare Gatti」を是非店頭でご覧下さいませ。

    代々木店 田墨

  • ヘリンボーンスーツ~CANONICO

    投稿日:2017/11/30 16:12

    今回はグレーへリンボーンスーツご注文頂きました。

    直訳するとニシンの骨。綾織が魚の骨のように見える柄です。

    スーツの定番柄ではありますが、毎年多くの受注があるほど人気の柄でもあります。

    今回はイタリアのCANONICO社の生地で仕立てました。

    程よい光沢感があり、重量感のある落ち着いた雰囲気に仕上がりました。

    色やピッチの太さによって雰囲気も変わりますので、おすすめしたい柄になります。

    本宮店 高橋

  • フランネルストライプ ダブルスーツ

    投稿日:2017/11/29 16:11

    私物のオーダースーツのご紹介です。

    今回は王道にフランネルのストライプスーツで仕立てました。

    パターンはナポリのダブルになります。

    丸みのあるシルエットが秀逸なので、とにかくシンプルにと考えました。

    ストライプのダブルは重くなりがちですがナポリのシルエットだからこそ着用しやすさがありこのオーダーの狙いです。

    参考になれば幸いです。

    ご来店をお待ちしております。

    横浜馬車道店 森本

  • ESCORIAL

    投稿日:2017/11/27 16:10

    今回ご紹介する一着は、一見したところ何の変哲もない三つ揃いですが、原毛にストーリー性のあるとても面白い生地を使っております。

    エスコリアルウール。小さな体格と縮れ毛が特徴のミニチュアシープで、カシミア以上の希少性を誇る素材です。

    その由来を辿ると原産は北アフリカ、それが14世紀、イスラーム勢力のスペイン侵攻に伴いイベリア半島に持ち込まれた物のようです。

    イスラームのスペイン撤退により取り残されたこの羊はその後スペイン王室の所有となり、

    マドリッド近郊エスコリアル宮殿に集められ、最高級の服地として珍重されました。

    その後絶滅したと思われていた彼らですが、様々な経緯を経てその子孫はEscorial Company Ltdの管理下に収まり、

    廻り巡って弊社のお客様のお手元に届くことになりました。(丁寧にご説明したいのですがとてもBlogには収まりません…)

    仕上がったスーツは極細番手らしいしっとりとした光沢をもちながら、原毛の特性によりナチュラルなストレッチ性があります。

    来歴にせよ価格にせよ趣味性の高い生地ではありますが、それを誇る様子もなく衒いの無い仕上がりです。

    あからさまな虚飾を廃した、着る人だけが分かればいいというそんな価値観が詰まった一着なのではないかと考えます。

    贅を尽くすという言葉について考えさせられる、そんな生地でありました。

    恵比寿店 須藤