国島毛織のグレースフランネル
1850年に現在の愛知県一宮市で創業した国島毛織は、尾州で最も古い毛織物メーカーです。
2020年に現在の社名へと変更し、オーダーショップ向けのカットレングスサービスを本格的にスタート。
私自身、以前からよく知っていたメーカーというわけではありませんでしたが、
サービスの開始以降、少しずつその名前を耳にするようになりました。
円安が進む以前は、国産生地とヨーロッパのメーカーの生地との間に大きな価格差はなく、
デザインのセンスやバリエーションの豊富さから、ヨーロッパの生地を中心に取り扱ってきました。
もちろん、現在もヨーロッパのメーカーの生地でお仕立ていただくお客様が多いのですが、
昨年、初めて国島毛織のコレクションを拝見した際に、どうしても取り扱いたいと思う生地があり
それが、今回ご紹介する「グレースフランネル」です。
ラインナップは、ライトグレーからチャコールグレー、ネイビー、ブラック、ダークブラウンまで、ベーシックな無地のみ。
決してバリエーションが豊富なコレクションではありませんが、私自身が必要だと感じる色がしっかりと揃っています。
今年から国島毛織との取引をスタートし、まずは自分用にチャコールグレーのスーツを仕立ててみました。
フランネルは、生地に厚みやハリがあると、ユキワタを入れない仕立てでも肩先がやや構築的な印象になりがちです。
しかし、こちらのフランネルは肩先の丸みが損なわれず、ラペルも立体感がありながら柔らかく仕上がりました。
どちらも理想的な仕上がりで、生地の持つ特性が仕立て映えにもつながっていると感じます。
また、380gのヘビーウェイトでありながら梳毛を使用したフランネルということもあり、
表面は滑らかで光沢があり、高級感を感じさせます。そのため、起毛生地では凹凸が目立ちにくいラペルのステッチも、
程よく際立って見えるのが印象的です。
パンツについても、程よいウェイトとコシがあることで、綺麗な落ち感が生まれ、クリースの保ちも良好です。
銀座店 神林
2ピーススーツ 税込み85,800円、ジャケット 税込み63,800円、パンツ 税込み27,500円



